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着物大事典

凛とした着物姿は、美しい所作とともに女性を魅力的にしてくれるものです。けれど、「胸が大きいと着物は似合わない」と言われて、着物に苦手意識を持っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、本当に胸が大きい方は着物が似合わないのか、それはなぜか、ではどうすれば美しく着物を着こなすことができるのか、ということをわかりやすく解説していきます。ほんの少しの工夫で着物姿が変わりますので、ぜひ参考にしてみてください。
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「胸が大きいと着物が似合わない」と聞いたことがある方もいるかもしれません。けれど、結論からいえばそんなことはありません。たしかに、着付けの仕方によっては気になるポイントが出やすい体型ではありますが、工夫次第で美しく着こなすことが可能です。
胸が大きい方が着物を着ると、見た目の印象や着こなしにおいて「似合わない」と言われることがあります。それは以下のような理由からです。
一つ目は、上半身にボリュームが出やすく、そのために太って見えやすいからです。一般的に美しいといわれるのはバストとウエストの差がしっかりとした凹凸の目立つ体型ですが、着物はその凹凸を目立たなくさせます。胸の大きい方がそのまま着物を着ると、大きいバストとお腹が直線ライン上に並ぶため、太って見えやすいのです。
二つ目は、胸が帯にのってしまいやすい点です。着物の帯は胸の真下の位置にきます。胸が大きい方だとどうしても胸が帯にのりやすく、帯周りが窮屈な印象になり、また、立ち姿のバランスも悪くなりやすいのです。
そして三つ目は着崩れのしやすさです。胸が大きいと衿元が開きやすく、シワも寄りやすいでしょう。その状態で動き回ると胸元からどんどん着崩れてしまいます。衿元は着物の着こなしの第一印象を決める大切な部分であり、ここが崩れていると「だらしない」「はしたない」という印象をもたれがちです。
以上が、「バストが大きいと着物が似合わない」と言われるおもな理由です。
一般的に、着物が似合う理想体型としては「体の凹凸が少ない」「腰の位置が低め」などが挙げられます。たしかに、こういった体型は着崩れしにくく、着物にシワも寄りにくいことから色柄が映えるため、着物をきれいに着こなすのに向いている体型といえるでしょう。
けれど、がっかりする必要はありません。なぜなら、着物は工夫次第で体型の印象を変えられるものだからです。そして、その工夫こそが『補正』なのです。
着物は補正次第でどのような方でも美しく着こなすことができます。むしろ、体型にコンプレックスのある方ほど着物はおすすめだといっても過言ではないでしょう。
体型を気にすることなく、自信を持って着物を楽しんでください。
関連記事:着物が似合う体型とは?4つのポイントに注目して上手に着こなそう

前述のように、胸の大きい方が着物を美しく着こなすうえでは、補正が欠かせません。
補正とは、着物をきれいに着るためにタオルや専用のアイテムなどを使って自分の体型を「着物向き」に整えることをいいます。着物をきれいに着ている方のほとんどが当たり前に補正をしているため、補正そのものは決して特別なことではありません。
ここでは、胸が大きい方が胸つぶしの補正をすることで生まれる具体的なメリットについて解説していきます。
美しい着物姿とは、背筋がピンと伸びて凛とした立ち姿のことです。胸のボリュームを抑える補正をすることによって、肩から胸にかけてのラインをなだらかに整え、着物を着るうえで理想的な筒型の体型を作り出すことができます。その結果、すっきりとした着こなしに近づけることができるのです。
また、胸が帯にのってしまうのも防ぐことができます。胸・帯周りのボリューム感も軽減でき、着物特有のスラっと感を演出できるでしょう。
胸のボリュームを抑える補正によって、着崩れも防ぐことができます。
胸が大きいと衿元が浮きやすくなり「みっともない」「だらしない」印象になりやすいものです。けれど、胸周りを適切に補正すれば、衿はしっかり固定されて浮かなくなります。はだけたり着崩れたりしにくくなり、凛とした美しさを演出することができるでしょう。
胸の大きい方がきちんと補正をしないまま着物を着ると、特に上半身にシワが寄りやすく、場合によっては「着物の柄がきれいに見えない」ということがあります。
着物の柄は四季の自然が美しいものや幾何学模様、動物模様などさまざまなものがありますが、その模様一つひとつに意味があります。着用シーンに合わせて選んだ美しい柄をきちんと見せるためにも補正はとても大切です。
もちろん、シワが寄っても影響の少ない無地の着物や、上半身に柄の少ない着物もあります。けれど、シワはないにこしたことはありません。胸のボリュームを抑えてシワのない胸元をキープすれば、印象が良くなるとともに、写真写りもぐっと映えるでしょう。
関連記事:着物の柄に込められた意味とは?文様ごとにおもな柄を紹介!
着物を着る際には、普段着用しているワイヤー入りのブラジャーは外すのが基本です。けれどワイヤー入りのブラジャーがないと、胸の大きい方はバストが支えを失ってしまい、肩に大きな負担がかかってしまいます。
ただし、しっかり補正して胸を固定すれば、バストによる肩への負担をある程度軽減することが可能です。着物を着ると肩が疲れる、胸が重くなる、という経験がある方は、しっかり補正することを意識すれば、それらを避けることができるでしょう。

それでは、具体的にどのような方法で胸つぶしの補正をするのかを見ていきましょう。ぜひ着付けの際の参考にしてみてください。
はじめに腰の補正です。腰のくぼみの背中側に四つ折りタオルを当てて、一度紐で固定します。一般的には、ウエスト部分がくびれている体型の方が多いため、胸の補正に限らず腰回りの補正は行なったほうがよいでしょう。おしりの一番高いところより少し上の位置までを補正します。
腰のタオルの上からウエストのくびれ部分に、縦半分にしたタオルを一周巻きます。タオルの上端は、アンダーバストにかかる程度の位置です。腰回りが筒状になるイメージで巻くとよいでしょう。
あらかじめベルト状になった補正用パッドもありますが、タオルや手ぬぐいは体型に合わせて細かく調整できるメリットもあります。体型や着用の頻度に合わせて試してみてもよいでしょう。
次は胸の補正です。タオルの端を三角に折り、輪になった部分を胸の内側に向けて、一方の端を肩に、もう一方の端を対角の腰に斜めにかけます。タオルを半分に折り返して再度端を三角に折り、もう片方の肩から対角に腰にかけます。V字型のように、タオルで胸が押さえられます。また、タオルの上から長襦袢(ながじゅばん)を羽織りますが、その際に衿元から補正タオルが出ないように注意しましょう。
補正をしてもバストとウエストの差が大きく出てしまう場合は、補正後にさらにアンダーバスト付近にタオルを当てる補正方法もあります。
アンダーバストの少し下付近に、縦半分に折ったタオルの山を少しずらしながら三つ折りにして当てます。紐で固定すると窮屈になりますので、和装下着に挟むなど工夫してみましょう。

一般的に、着物を着るときにはブラジャーをつけません。ですが、きれいに着こなしたいなら、和装ブラの使用をおすすめします。
ここでは和装ブラがどういうものなのか、そのメリットや和装ブラがないときの代替品について解説していきます。
和装ブラとは、その名のとおり和装のときに着物姿を美しく見せるために使用するブラジャーです。
一般的なブラジャーが胸の形を立体的に整えるものであるのに対し、和装ブラは胸を押さえてボリューム感を軽減するために使用します。胸を押し潰すのではなく、脇へとなだらかに逃がして平坦に整えるもので、凹凸ができないよう、ワイヤーやカップは使われません。
和装ブラを使うことで得られる一番大きなメリットは、胸をなだらかに整えることで衿がしっかり固定され、着崩れしにくいきれいな着こなしを叶えてくれることです。胸のボリュームが抑えられるので、上半身にシワもできにくくなるでしょう。着物の柄を美しく見せることができますし、好印象の着こなしになります。
また、吸湿性・通気性に優れたものが多く、胸元がむれにくいのもメリットの一つです。胸を押さえると聞くと「苦しいのかな」「痛いのかな」と気になる方も多いかもしれませんが、和装ブラは快適さを追求して作られているため、締め付け感も少ないものが多く、長時間の着用でも心地良く過ごせるものがほとんどです。
ほかにも、あらかじめ和装ブラジャーを着用しておけば着付けの際に下着を外す必要がなく、恥ずかしく気まずい空気にならなくてすむ、透け感を抑えられる、汚れ防止、体温調節がしやすいといったメリットもあります。
和装ブラは美しい着物の着こなしを叶えるための必須アイテムといえます。とはいえ、「急に和装をすることになった」、「着物には和装ブラが必要だと知らなかった」、「そもそも着物を着る機会なんて少ないのに和装ブラを用意するのはもったいない」という方も多いでしょう。そんなときは無理に和装ブラを用意せず、代替品でも問題ありません。
以下は、和装ブラの代替品になるものの一例です。
もしブラジャーを和装ブラの代わりに使用するなら、レースやビジューといった装飾品がないもの、衿元から出ないもの、着物から透けない色やデザインのものを使ってください。

胸が大きい方は、着物姿に自然と貫禄が出やすい傾向があります。華やかで魅力的に映る一方で、「もう少しスマートに見せたい」「すっきりさせたい」と感じる場合は、胸元を補正することに加えて、バストに視線が集まりにくい色柄選びを意識するのもおすすめです。
まず色選びでは、淡い色は避けた方が無難です。全体の輪郭がぼやけやすく、膨張して見えることがあるからです。反対に、紺や黒などの濃い色は引き締め効果があり、すっきりとした印象に整えてくれます。もし淡い色の着物を選ぶ場合は、帯に濃い色を合わせるなど、コーディネートでメリハリをつけるのがおすすめです。
柄については、ボーダー柄や市松模様、大きめのドット柄などは横への広がりを強調しやすいため避けた方がよいでしょう。ストライプで縦の印象を強調したり、小ぶりの柄ですっきり感を演出したりするのがおすすめです。
また、胸元に大きな柄が配置されるデザインはどうしてもバストに視線を集めやすいため、注意が必要です。視線を胸元から逸らしたいのであれば、裾部分に柄がある着物を選ぶとよいでしょう。周囲の視線が自然と裾に向かい、美しい柄をアピールしやすいです。
今回は、胸が大きくて着物が似合わないと感じている方、着物が似合うか不安な方へ向けて、着物は体型にとらわれず楽しめるものであること、補正次第で誰でもきれいに着こなせることをお伝えしました。
大切なのは適切な補正と、和装ブラの使用です。それでも不安な場合は、色柄選びも意識してみましょう。
もし、ご自分の体型に合う補正の方法や着こなし方でお困りのことがあれば、VASARAまでお気軽にご相談ください。美しい着こなしの実現を丁寧にサポートします。
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